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カテゴリー:慣用句

 

同じ釜の飯を食う

おなじかまのめしをくう

 同じ釜の飯を食うとは、共同生活して苦楽をともにする、という意味。「釜」は米を炊くための調理器、つまり炊飯器。世の一般家族は同じ釜の飯を食って苦楽をともにしているが、そんなのを入れていたらこの言葉の特異性がなくなってしまうので、ここは「普通は同じ釜で飯を食わない」人々がそういう生活をしている、つまり、会社や大学の寮などで暮らす仲間が想定されていると考えるべきである。「釜」という語が入っているせいか古ぼけた印象のある句となっているが、いまさら「同じジャーの飯を食う」とも言い換えられないし、現代は寮生活にもさほど団結感が生まれるとも思えないので、古びるにまかせて、そんなシーンにあふれているジブリのアニメ(タイトルは忘れました)を見て昔を懐かしむのがよろしかろうと思う。

 英語で会社、組織、仲間を意味するcompanyは、ラテン語の「一緒にパンを食べる人」から来ており、「同じ釜の飯を食う」と同じ趣向である。companyは単語になって原語を離れひとり歩きしているので、「同じ釜の飯を食う」も「同釜」みたいな熟語にすれば生き残れるのではないかとも思うが、これだとどうしても「そっち系」をイメージしてしまうので、却下だろうね。

 (KAGAMI & Co.)

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