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だから財務省は嫌われる
マイノリティ
まいのりてぃ
マイノリティ(minority)とは、少数派、社会的弱者を意味する。「少数派」という定義は少し問題があり、女性は男性に対してマイノリティと言われることがあるが少数派ではなく、「将軍様」は一人だし、その取り巻き連中も少数派ではあるがマイノリティではない。したがって、どちらかというと「社会的弱者」という定義がそれに近いと考える。
minorityは形容詞minorを名詞化した語。minorは、もとはラテン語で、少ない、小さい、幼いという意味の語が西欧諸語にとりいれられたと考えられている。原語で小さいとか少ないという意味の語が、使用されていくうちに「力の小さい者(権力を持たない者)」という西欧的な発想で、現在のマイノリティの意味合いにつながったものと思われる。
近年マイノリティを巡って、その権利や利益を守ろうとする動きが盛んになっている。マイノリティがマイノリティであるという理由だけで迫害を受けたり、人権を損なわれたりするのは悪であることは確かで、それを是正することは正しいが、日本人は西洋発のこの種の動向に違和感をいだくことも確かだ。私見だが、その最も大きな要因は、こうした活動には、これまで支配されていた者が支配する側に回ろうとしているところにある。例えば、映画やテレビのドラマにマイノリティの役者を出演させるというのは、作品によっては違和感はあるもののその評価は観客や視聴者にまかせればよいが、製作陣のトップに実力を考えず(というか、人選においてマイノリティにアドバンテージを与えて)マイノリティを置くというところまでいくと、大丈夫か?と心配になる(それもまあ、採算度外視で社会正義に尽くしたいという立派な企業の勝手ではあるが)。「支配側にならなければ現在の不正義は是正されない」という考えはわからないでもないが、それも限度があり、社会的弱者が支配者になろうという動きは、プロレタリア独裁という共産主義の実験でうまくいかないことがわかっているのに、差別や迫害を避けるには他者を支配する側にならなければならないという発想が抜けきらないのではないだろうか。つけ加えるなら、そのような人々には「私があなたに正しいことを教えてあげる」という態度が見えるが、老婆心ながら、そのオレ様な態度も反発をまねいていることをお伝えしておく。
©校長のかがみ