ゲロゲロ、ゲロゲロッ

げろげろ、げろげろっ

 ゲロゲロとはカエルの鳴き声。また、反吐をつく様を表すオノマトペ。カエルの鳴き声は、「カエル」という名前自体が鳴き声から来ているのではないかという説もあるように、「ケロケロ」「ゲロゲロ」で表される。「ケ」または「ゲ」は、ノドの近くで発する軟口蓋破裂音であるカ行、ガ行の音。カエルの口は横に広がっていて、その口の形で大きく開くと「え」となり、カ行、ガ行のなかの「ケ」または「ゲ」が選ばれたのではないかと筆者は考える(カエルそのものは鳴嚢〈めいのう〉という器官を使ってなくので、「そんなのオレらの知ったこっちゃねえ」と言うだろうが)。さらに、連続して鳴く様子は、玉を転がす「コロコロ」「ゴロゴロ」の音感に近く、「ケロケロ」「ゲロゲロ」となる。また、澄んだ声を発する小さいカエルは「ケロケロ」、濁った声を出す大きいカエルは「ゲロゲロ」と区別される。ちなみに、ダミ声の漫才師は「ゲロゲーロ」と鳴く。

 反吐をつくときは、まさに「ゲ」音が発せられるが、内容物がノドを通過しない場合は、破裂音の「ガ」行が出ないので、「オエッ」というような表現となる(汚い表現が続いて申しわけありませんが、まだ続きます)。しかし、嘔吐の表現は「ゲエ」でよいのであって、「ゲロゲロ」はやりすぎである。これは実際には吐かないが、吐きたい気分であり、カエルの鳴き声のように連続する、つまり「何度も吐きたくなる」という気分を表現したいのであり、おっさんが若い子に向けてなにか気の効いたことを言うと「ゲロゲロ」と返されるのである。なお、拒否反応が強いことを示すためには「ゲロゲロッ」と最後を促音化して激しくつきはなすとよいであろう。(VP KAGAMI)

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