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一芝居打つ、ひと芝居打つ

ひとしばいうつ

 一芝居打つ(ひと芝居打つ)とは、目的を達成するために計画的に人をだますという意味。早い話、軽い詐欺を行うということ。「イヤなヤツに腐った豆腐を食わせるため一芝居打った」というのは、落語『ちりとてちん』または『酢豆腐』のプロット。明治時代ころから使われた言い方で、小説などでは「芝居を打つ」と「一」を抜いている場合が多い。「一芝居打つ」は、一回芝居を見せるという意味であり、より即興性、口語的な性格が強くなる。「酢豆腐はひとくちに限りやす」と言うように、こういういたずらは一回に限り、二度三度続けたら洒落にならないという、江戸っ子(もう東京になったころだが)の美学が「一芝居打つ」には感じられる。(VP KAGAMI)

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