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ど真ん中

どまんなか

 ど真ん中とは、中心であることを強調した「真ん中」をさらに強調した言葉。野球でストライクゾーンの中心部が「真ん中」であるが、そこにピッチャーが投げ込んだ球をバッターが見逃したりすると、ファンが「おいおい、ど真ん中の直球じゃねえかよ、なんで見逃すかな」と興奮して叫ぶことになる。

 すでに強調語である「真ん中」の「中心性」を二重に強調した「ど真ん中」は、そのくどさに関西人の性格が感じられるが(筆者の偏見です)、実際、接頭語の「ど」は関西地方で主に使われた語で、「ど真ん中」も関西の方言と言える。しかし「ど根性」「どぎつい」などと同様、すでに全国区の言葉となっている。

 強調語の「ど」は、「どあつかましい」や「どぐされもん(腐ったヤツ、根性の曲がったヤツ)」のように、人を非難する気持ちを込めて使うことも多いが、「ど真ん中」「ど根性」「どえらい(すごい)」といった言葉も、「真ん中」「根性」「偉い」だけでは言い表せない、ある種の気持ちの盛り上がりを表現するときに「ど」が使われると考えられる。冒頭の文例の「ど真ん中」には、絶好球を見逃したバッターに対する非難の意味が込められているが、逆にピッチャーが真ん中に投げ込んでバッターを三振に取ったときは「ど真ん中の直球で三振を取った」と称讃されるように、「ど」には良きにつけ悪しきにつけ相手の人物への評価の大きさが盛り込まれているように感じられる。「ど根性」や「どえらい」は、相手へのよい評価の拡大と考えられるが、うがった見方をすると、ただほめるのではなく、「根性ありすぎやろ」とか「偉すぎてつきあいきれんわ」のように、関西人のツッコミが感じられ、結局その根底には相手への悪口があるように思われる。

 なお、ど真ん中は、関東方面の言い方では「真ん真ん中」となる。これも二重強調であり、関西人のくどさをバカにできないが、「真ん真ん中」の「真ん」には「ど」のような相手への評価の気分はないので、間抜けなバッターを非難するのに「真ん真ん中」はちょっと弱いのである。(VP KAGAMI)

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