いい鴨、いいカモ

いいかも

 いい鴨(いいカモ)とは、捕獲しやすい獲物という意味。「いい」は、「良い」「良質の」という意味だが、もちろんトゥールダルジャンで提供される鴨を言っているわけではなく、狩猟する人間様の立場からみた良さであり、しょうもないおとり(デコイ)につられてあっさり捕獲される鴨の純朴さを言ったものである。そこから、ギャンブルで金をまきあげられる人物について「いいカモ」という言い方をする。その「カモ」が大金を持って博奕場を訪れれば、「鴨が葱を背負ってやってきた」となる。

「いいカモ」を実際に見てみたければ、プロのギャンブラーばかりいる賭博場であなた自身が博打を打ってみるとよい。実物を見るどころか、「いいカモ」の気持ちまで体験できるはずだ。そこまでのリア充を希望しないなら、17世紀にフランスで活躍した画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『いかさま師』という作品をご覧になるのをお薦めする。その絵画のいちばん右に描かれたボクちゃんが、「いいカモ」の最上のサンプルである。

 (KAGAMI & Co.)

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