風を食らう

かぜをくらう

 風を食らうとは、あわてて逃げるという意味の俗語。近ごろ耳慣れない言葉だが、七代目・立川談志は「風ぇ食らって西ぃ飛べい」のように使っていた(あ、はなし家さんくらいしか使わないから、耳慣れないのか……)。この使用例の場合、「どこか遠くへ行っちまえ」という意味になる。

「風を食らう」を言葉のまま解釈すると、まるで風を食ったようにすごいスピードで逃げると受け取れるが、「食らう」を「パンチを食らう」のように攻撃を受けるという意味だとすれば、自分に対する風評など受けて逃げ去ると解釈できる。実際、「風を食らう」は、古く「風(を)食ふ」「風(を)食らふ」という形で、「ことを察知する、感づく」という意味で使われていたようなので、後者の解釈が妥当と考えられる。(VP KAGAMI)

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