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カテゴリー:日本論・国民性・習慣・礼儀

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

謙る、遜る、へりくだる

へりくだる

 へりくだる(遜る、謙る)とは、謙遜するという意味。多くの海外の人々は、初対面やあまり親しくない人と会うときには、自分を大きく見せ、上位にあるように振る舞う(握手するときも上から目線だし)。これは、見知らぬ人や親しくない人は自分を攻撃するかもしれないという前提で接するからで、要するに、街のチンピラみたいな態度である。これに対して日本人は同様のケースで、自分を小さく見せ、下位に置かれているように振る舞う(握手しながら、お辞儀するし)。これが謙遜、謙譲という習慣であり、日本人のコミュニケーションの基本システムとなっている。謙遜や謙譲は、相手が自分を攻撃してこないという前提のもとに成り立つ態度だと言える(攻撃しそうな相手だったら、会わない。つまり、逃げる。実際に攻撃してきても我慢するが、我慢できなくなったら殴り返す)。しかし、日本人がそのような態度で接すると、自分が上位にあると錯覚してずうずうしく振る舞うバカも多いので、われわれとしても相手をよく観察したうえで謙遜もほどほどにしなければならない(というより、そういうバカとはつきあわないのが一番だな)。

「へりくだる」の「へり」は、「減り」と同源と見られている。「減る」は、言うまでもなく、減少するという意味だが、他に、小さくなる、衰弱する、臆する、ひるむという意味でも使用され、そこから「へる」に「謙る」と漢字を当て、「へる」だけでも、へりくだる、謙遜するの意味で使用されていた。「くだる」は「下る」であり、「へりくだる」とは、日本人の習慣のように、自分を小さく見せ、下位に置く態度そのものを的確に表現していると言えよう。

(KAGAMI & Co.)

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