ひらがな、平仮名

ひらがな

 ひらがな(平仮名)とは、漢字を基にして作った日本語の表音文字の一種で、日本語学習の初心者が、日本語の文章の中で比較的楽に読める部分。現代の日本は漢字仮名交じり、つまり漢字とひらがなとカタカナを混ぜて文章を表している。これを全部ひらがなで書くことは可能だが、そんなぶんしょうをきかくしょでていしゅつしたら、どうりょうからは「おまえ、あたまおかしくなったのか」としんぱいされ、じょうしは「ばかにしてんのか」ときれまくられることうたがいない。また政府が「これからはひらがな一本で行く」などと言い出したら、国民は「愚民化政策かよ」と反発必至である。日本語には漢語が(和製漢語も含めて)多く交じっているし、和語も漢字を当てて見た目でわかりやすく表現しているので、この表し方が最も実用的であり、日本人の劣化を防いでいるともいえる。現代、英語などの外来語(和製外来語を含む)をカタカナで表記するのも、同様に実用性を優先した表記法である。しかしその実用性もあくまで日本人向けのものであり、海外の日本語学習者からは大ブーイングで(中国人は修得しやすいかもしれないが)、「ガラパゴスだ」と非難されそうだが、日本人としては「好きにさせて」と言いたいところである。

 ひらがなが使用されるようになった平安時代、この文字は女性がラブレターを書いたり、日常生活の愚痴を日記に書いたりするのに使っていたことから女文字と呼ばれ、カタカナは男性が公文書などに用いたので男文字と呼ばれた。ふつうに考えれば、権力者が常用していたカタカナが普及しそうなものであるが、現在では日本国憲法でさえひらがなが用いられている。「女こども」の文化が男文化を圧倒するという現象は、いまの日本も変わっていない。

「ひらがな」の「ひら」は「平」で、ここでは平凡、並みなどの意味。「かな」は「仮名」で「仮りの文字」という意味。漢字を意味する「真名(まな)」つまり「ホントの文字」に対する。要するに「ひらがな」は、平凡な庶民のために仮に作られた文字というわけで、いわば「ポップなえせ文字」といったところである。(VP KAGAMI)

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