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韋駄天

いだてん

 韋駄天(いだてん)とは、仏教の守護神韋駄天のように速く走ること、また、足の速い者。前者は「韋駄天走り」などともいう。テレビドラマのタイトルに用いられたが、そんなことがなければ近年はやや影の薄い言葉であった。

 韋駄天は、ヒンドゥー教の神スカンダ(skandha)が原形で、その音写語「塞建陀(そけんだ)」が「韋駄天」に変化したのだという。どこがどう変われば塞建陀が韋駄天になるんだよという話だが、どうやら「建」が「違」と誤記され、「塞」は略され、さらに仏教の守護神を表す「天」をつけて「いだてん」という天ぷらみたいな名前になった模様。

 古代インドの神だった韋駄天は、、仏教の四天王の一人増長天にスカウトされて、その家来である八神将に加わった。足の速さが売りで、釈迦入滅のとき、仏舎利を盗んで逃げた鬼(どさくさにまぎれて悪さをはたらくヤツはいまもいるよね)を追いかけて捕まえたという。治安の悪い地域に出かけるとき、連れて行きたい神様である(腕力の強い神様もほしいが)。(VP KAGAMI)

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