​絹ごし豆腐

きぬごしどうふ

 絹ごし豆腐とは、豆腐の一種で、絹のようなきめ細かい肌触りを持つもの。名称は「絹でこした豆腐」という意味だが、決して絹でこしているわけではなく、それどころか、木綿豆腐のような布でこして水分を減らす作業を省いているという「製法偽装」食品である。その名前の由来を弁護するなら「絹でこしたらこんななめらかな肌触りになるんだろうな豆腐」といったところ。

 絹ごし豆腐は、その名称からしても、木綿豆腐に対して高級感を漂わせているが、前述したように布でこす工程を省いているので、絹ごし豆腐は木綿豆腐より水分が多い水ぶくれ豆腐であり(潤いのあるお肌でつやつや……みたいな)、見た目はいいがコストは安いのではないかと疑われる。しかし『豆腐入門』という本によると、絹ごし豆腐は木綿豆腐より濃度の高い豆乳を使っているようで、最後に水分を抜く木綿豆腐と結果的に豆乳濃度は同程度になるのではないかと考えられる。だからスーパーでも同じ値段で売られているわけで、絹ごし豆腐がコストカットしてぼろ儲けしているわけでもなさそうだ。絹ごし豆腐が木綿豆腐と同じ濃度の豆乳を使っていたら、水っぽくて食えたもんじゃないのかもしれない(そうでなくても淡白なお味ざ~ますものねえ、奥様)。

(KAGAMI & Co.)

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