意に添う

いにそう

 意に添う(意に沿う)とは、(相手の)希望や期待に応える、または、(相手を)気に入るという意味。「社長の意に添うよう、誠心誠意励みます」などと用いる。上下関係で、上位のものの「意」に下位の者が「添う(沿う)」というところがポイント。つまり、独裁国家において、少しは出世の可能性がある関係のあり方が「意に添う」である(なんせ独裁者は気まぐれなもんですから、「少しは」としか言えないところが残念です)。

 ところで、「社長の意に添うよう、誠心誠意励みます」という言い方は、社長本人ではなく、誰か他の上司に向かって語る決意宣言のように聞こえる。というのは、「意に添う」がやや丁寧さに欠けるからで、本人に直接言うには「お気に召す」の「お気」のように「意」も尊敬表現とする必要がある。「意」の尊敬表現は「御意(ぎょい)」となるので、例文は「社長の御意に添いますよう、誠心誠意励ませていただきます」みたいな言い方になるが、あまりに時代がかってしまい、社長からは「バカにしてんのか」と叱られそうである。(VP KAGAMI)

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