噛み付く、噛みつく

​かみつく

 噛み付く(噛みつく)とは、歯で食いつくという意味だが、「相手かまわず噛みつくめんどくさいヤツ」のように使われる。この「めんどくさいヤツ」は、実際に人に歯をたてて噛みつくわけではなく(そんなヤツだったらすぐ逮捕されるから「めんどくさく」ない)、相手かまわず非難したり、不平を言ったりする、つまりクレーマーであるという意味である。

「食いつく」も、形の上では「噛みつく」と同じだが、「噛みつく」は「歯」で食いつくという攻撃性が重視される。一方「食いつく」は、「食う」という食欲(欲求、興味)が強調された表現だといえる。つまり獣が相手に「噛みつく」のは、必ずしも相手を「食う」ためばかりではなく、むしろ縄張り争いのけんかや敵に襲われたときの反撃のために反射的にそれをするのであって、獲物を「食う」という実質的な利益や満足を前提としていない。したがって「相手構わず噛みつくヤツ」も、それが自分にとってなんの利益や満足になるのかもわからないが、一種の性(さが)として反射的にそうせざるをえないのである。

(KAGAMI & Co.)

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