top of page

かっぱ巻き、カッパ巻き

かっぱまき

 かっぱ巻き、カッパ巻きとは、キュウリを芯にした海苔巻き寿司。かんぴょう巻きと並ぶ野菜をネタにした珍しい寿司であり、しかもかんぴょう巻きのように具に仕事が施されている(調理されている)わけでもなく、スティックタイプの生のキュウリがそのまま巻かれているという、最もやる気のない寿司である。キュウリがカッパ(河童)の好物であることからこの名前が付けられたといわれるが、カッパがキュウリを食べているところを目撃されたことはなく(そもそもカッパそのものがあまり人の目にふれない)、そのむかし、腹を空かせたカッパのような悪ガキがさかんにキュウリを盗んで食った(低い枝にぶらさがっていて取りやすいし、生でもそこそこ食える)ことから、そんなウワサが広まったのではないかと思われる。

 かっぱ巻きは提供者としてはコスパの高い商品だが、食べる方もそんなことは百も承知なので、レーンに回っていても手を出す者はあまりいないし、子どもが取ろうとすると「他のにしたら」とたしなめられたりする。というわけで、かんぴょう巻きとならんで最近はレーンで見かけることも少なくなっている。

©校長のかがみ

関連用語

bottom of page