おもちゃ、玩具

おもちゃ

 おもちゃ(玩具)とは、子どもの遊び道具。「お」という丁寧語がついているように、子どもに対してやさしく表現した言い方と考えられる。したがって、いくらパズルなど聖人も楽しめる玩具で遊ぶのが好きでも、いい大人が「おもちゃが好きなんです」と言うのはちょっと恥ずかしい。だからといって「大人のおもちゃが好きなんです」と言うと、別ジャンルの話題になってしまい、もっと恥ずかしい。だから、われわれがそういう趣味を言い表したいときは「パズルが好きです」「鉄道模型が好きです」などと具体的なジャンルを言うのが無難である(余計なお世話だが)。

 おもちゃの語源については、『日本国語大事典』の記述に──平安・鎌倉時代には「もてあそびもの」「もちあそびもの」といい、室町時代にはモノを略した「もてあそび」が見られる。江戸時代には「もちゃそび」「もちゃすび」などと変化した。これに丁寧のオをつけて下略した語──とある。つまり「手に持って遊ぶもの」が語源というわけで、素直に納得できる説である。それを江戸っ子がなまって「もちゃすび」と言ったのもうなずける話だし、そのなまった「もちゃすび」に子ども向けの「お」を付けるのもまたありえる話だと思う。(VP KAGAMI)

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