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カテゴリー:慣用句

 

好い子になる、いい子になる

いいこになる

 好い子になる(いい子になる)とは、(自分だけ)人にほめられるように振る舞う、また、そのように振る舞った結果(自分だけ)人にほめられるような状況になるという意味。悪だくみをしている仲間のうちで、一人だけ無関係をよそおう人物に対して「自分だけいい子になろうとしても、そうはいかないぞ」などという使い方が典型的。

「好い子」は、周囲の人々にほめられ、かわいがられるような子ども、皮肉な言い方では「優等生」。普通「いい子」と読むが、「よい子」と読んでも意味はまったく同じである。しかし「よい子になる」と言われても、聞き分けのよい幼稚園児になるみたいでしっくりこない(ギャング映画で、親玉が「自分だけよい子にになろうとしても、そうはいかないぜ」と言っているのを想像してみてよ)。「よい(好い、良い)」を「いい」と読むようになったのは近世以降のことだそうで、「よい」に比べて口語的、俗語的なあつかいを受けるのが「いい」である。そこから「いい年をして」「いい人」「いい加減」のように、ただ単に「よい」のではなく、皮肉をこめた使い方が多く生まれたのだと考えられる。だから「よい子になる」では、ただの愛される子どもになってしまって。「いい子になる」の皮肉なニュアンスがにじみ出ないのである。

 (KAGAMI & Co.)

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