初めまして、始めまして

はじめまして

 初めまして(始めまして)は初対面の挨拶。「初めてお目にかかりまして」あたりの略ではないかと思われ、要するに初対面である事実をありのままに述べているだけの言葉である(ときどき「前に一度会ったことあるよ」などと返されて、赤っ恥をかくことがある)。実はこの挨拶、動作の継続を表す接続助詞「て」で終わっているので、この後なにか言葉が続くことをにおわせているわけで、実際多くは「初めまして、私、何々と申します」といった自己紹介などが続く。

 英語ではHow do you do?、または、Nice to meet you.だが、謎なのはHow do you do?で、初対面の人にいきなり「どうしてる?」は、いくらフランクなアメリカ人でもやりすぎである。しかも日本の英語教科書では、How do you do?と言われたらHow do you do?と返せとしている。「どうしてる?」「どうしてる?」はおバカの会話みたいである。事実、アメリカ人もヘンだと思うらしく(かどうかは知らないが)、近年初対面の挨拶はNice to meet you.(正しくはIt`s nice to meet you)つまり「お会いできて『いいね』」が主に使われているという。中国語では「初次見面」で、日本語と同じ意味。やはりその後に「請多関照」(おつきあいめっちゃよろしくね)みたいな語が続く。

 人と会って必ずしも「いいね」だとは限らないので、能天気な米英人とは違い、日本語も中国語も「初めて会っています」と単なる描写に留めているのではないかと考えられる。

 (KAGAMI & Co.)

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