かしら[終助詞]

かしら

 かしらとは、文末につけて疑問、不審、同意、願望などを表す言葉。「あたし、そんなこと言ったかしら」のように女子が主に使う。したがって、女子になりたい男子も好んで使う。海外の男子は口調や仕草で女子化を必死にアピールしなければならないが(いまどきそんな歩き方している女子はいねえだろ、というおっさんもいるよね)、日本語は言葉づかいそのもので性別を表すことができる利点(?)がある。中でも「かしら」は必須用語であり、日本で女子化をめざす海外の人々にはぜひ最初に覚えておいていただきたい言葉である。

「かしら」は「か知らぬ」が「かしらん」に変化し、語尾が略された言葉。「明日天気になるかしら」は「明日天気になるか知らない」と訳されるわけだが、この「知らない」は否定ではなく、相手に問いかける疑問の「知らない?」と考えたほうがよさそうだ。「明日天気になるかしら」は必ずしも相手に問いかけているとは限らないが、その場合でもやはり「知らない」は自問自答の「知らない?」と考えられる。また使い方として、「明日天気にならないかしら」のように否定文に続くと、「天気になってほしい」という意味になるので注意していただきたい。

「かしら」が女子用語だとすると、それにあたる男子用語は「かな」あたりだろうか。「明日天気になるかしら」「明日天気にならないかしら」はそれぞれ「明日天気になるかな」「明日天気にならないかな」でも同じ意味となる。「か」は疑問、不審、同意、願望などを表す終助詞、「な」はそれを強調する語である。そう考えると、「かな」にしても「かしら」にしても、重要なのは「か」の働きであって、「な」や「しら」は「か」を強調したり、なんらかのニュアンスを加えたりする付属の語と見てもよさそうだ。であるならば、「しら(知らない)」を、自分の発言の責任を放棄する「知らんけど(私は知らないが、私は関与していないが)」と見て、「明日天気になるかな、知らんけど」「明日天気にならないかな、知らんけど」と訳してもしっくりくる。原語の「か知らぬ」は疑問としては使えないような気がするので(古文の素養がないのでこんな伝え方ですんません)、むしろこちらのほうが妥当と言えるかもしれない。(KAGAMI & Co.)

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