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カテゴリー:慣用句

カテゴリー:感覚、感情、精神状態

 

骨身に染みる、骨身に沁みる

ほねみにしみる

 骨身に染みる(沁みる)とは、全身に強く感じるという意味。「ひもじさが骨身に染みる」「おやじの叱責が骨身に沁みた」のように使う。「染みる(沁みる)」つまり「水などが浸透する」という表現を使っているように、「感じる」と言っても、殴られた痛みや首を絞められた苦しみなど肉体的な激しい痛みや苦しみではなく、心や体にじわじわと浸透するような感覚を表現するのに用いられ、前出の「ひもじさ」などは、飢餓感、寒さなどが骨身(体)に染み込むさまが表される適例だと言える。

 同種の言い方に「骨身にこたえる」があるが、「染みる」が刺激が心身に浸透する様子を客観的に捉えているのに対して、「こたえる」はその結果による自分の感じ方を直接的に表し、「寒さが骨身にこたえる」などと使う。前例の「ひもじさ」は「骨身に染みる」の方が適しているように感じられるのは、「ひもじい」と言っても、腹が減っている、寒い、金がなくて将来不安で精神的に厳しいといった要素がまじりあい、実際に心身でどう感じているかはわかりにくいからではないかと思われる。一方「寒さ」の感覚は誰にでもわかるので、寒くて苦しいという「こたえる」が適している。

「おやじの叱責」も人によって感じ方が違うし、「なんと、ありがたいお言葉だこと」などと感じているマゾっけたっぷりのおバカもいるかもしれないので、「染みる」程度にしておいたほうが適当なのである。

 (KAGAMI & Co.)

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