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カテゴリー:言動、態度、表情、状態

 

青息吐息

あおいきといき

 青息吐息とは、困難な状況に置かれたときに何度もつくため息。また、そのようにため息をつく状況。「コロナ禍で飲食店は青息吐息だ」などと用いる。「青息」は苦しみや嘆きのため息(ブルーなため息ってか?)、「吐息」は落胆したり安心したりしたときに思わず吐く息。いずれも日本の言葉らしく、「青息吐息」に似た言葉を中国語で探すと「長吁短嘆」(長いため息、短いため息)という四字熟語が出てくる。苦しい時に「あ~」と吐く「青息」は長いため息、落胆したときにふっと吐く「吐息」は短いため息という感じがするので、中国語を日本風にアレンジした語と考えてよさそうで、まあ、天津飯みたいなものだ(ちょっと違うか)。「長吁短嘆」は日本読みで読みにくい(ちょううたんたん?)ので、青息吐息という語が作られたのではないかという気がする。

 ところでこの「青息吐息」だが、一般的な辞書の説明では「困難な状況に置かれたときのため息」で手じまいしているが、「コロナ禍で飲食店は青息吐息だ」といった使い方を見ると、1回のため息で終わっている印象はない。それは青息、吐息と2種類のため息を重ねて一語としている語の構成からもうかがわれ、「ため息をつきまくっている」という飲食店主の姿が目に浮かぶ。中国語の「長吁短嘆」も、元時代の戯曲に「どうしても眠れなくて、長短のため息を一万回つき、枕やベッドを五千回叩く(そんなことしてるから眠れないんでしょうよ)」といったセリフがあり、何度もため息をつく(1万回はどうかと思うが)というのが、これらの語のミソと言えそうだ。

 というわけで、この辞書では「困難な状況に置かれたときに何度もつくため息」と微妙なニュアンスを伝える説明をこころがけました(別に自慢しているわけではありません)。

 (KAGAMI & Co.)

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