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カテゴリー:慣用句

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

胸襟を開く

きょうきんをひらく

 胸襟を開くとは、隠し立てをしないで心の内を明かすという意味で、「胸襟を開いて語り合おう」などと使う。「胸襟(きょうきん)」は人体の「胸」と着物の首回りの部位である「襟」からなる言葉で、古くから心の内、気持ちなどを意味する漢語として中国でも日本でも使われているが、現在日本ではこの「胸襟を開く」という慣用句の中くらいしか使いどころはなくなっている(現代中国の状況は知らない)。上記のように胸と襟を意味する「胸襟」は日本語でいうとことろの「ふところ」に近いが、「ふところ」も「ふところが深い」のように、心、包容力などの意味で使うこともあるが、「ふところ具合」のように、現金の所有量について言うことが多い。「胸襟を開く」と似たような使い方をするのは「腹を割る」あたりで、日本の場合、心の中を表す例えは、ぐっと下の方に下がるようである。「胸襟」があまり使われないように、「胸襟を開く」も日本ではさほど頻繁に使われる言葉ではないが、これは言い方がかしこまっているだけに、あまり「胸筋を開いた」感がしないからではないかと思われる。いまでは「胸襟を開いて語り合おう」のかわりに「ぶっちゃっけ、言っちゃって」などと言ったほうが実感が伝わるのである。

 なお、「胸襟」を同音異義の「胸筋(胸のあたりの筋肉群)」と書いてしまうと、「きょうきんを開く」は、胸をつきやぶって出てくるエイリアンや物体Xみたいなホラー映画になってしまうので要注意である(誰も、間違えないですね)。(VP KAGAMI)

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