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この辞典の使い方(ホーム)>「お」で始まる言葉>汚名をそそぐの意味
カテゴリー:慣用句
汚名をそそぐ
おめいをそそぐ
汚名をそそぐとは、汚名を晴らして名誉を挽回するという意味。つまり、汚職の疑いをかけられた政治家が次の選挙にものうのうと打って出て、ぎりぎり当選した際に「汚名をそそいだ」とドヤ顔で吐く言葉。
「汚名」は不名誉な評判、「そそぐ」は、水をかけて汚れを落とす意味の「濯ぐ、雪ぐ(すすぐ)」が転じた語で、水を物の上にかけたり、容器に入れたりする意味の「注ぐ(そそぐ)」とは別の系統の言葉とみられる。それもそのはずで、「汚名を注ぐ」では、せっかく選挙に勝った疑惑の政治家について、世間からの風当たりがさらに強くなったみたいで(そりゃあ、そうなるでしょうが)、「汚名をそそいだ」というドヤ顔の発言も色あせるというものである。
この疑惑の政治家の場合、「みそぎを終えた」などと少し気どった言い方をすることも多いが、この「みそぎ(禊ぎ)」も「身すすぎ」というが転じた言葉と考えられ、その昔、海水などで体を浄めた神事がもとになっている。
それにしても、水をかけて洗ったくらいで名誉回復できる「汚名」なんて、いかにもちょろい軽犯罪に感じられる。もっと黒い疑いであったら、もみ消さなければならず、それこそ「もみ洗い」が必要となる。(VP KAGAMI)