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カテゴリー:感覚、感情、精神状態

気が置けない

きがおけない

 気が置けない(気の置けない)とは、気を遣う必要がない、という意味で、「彼とは気が置けない仲だ」などと使う。この「彼」に有名人の名前を当てはめ、一緒に映っている写真を見せて言い寄ってくる怪しげなヤツには要注意である。

 この言葉は、気を許せない、油断できないという意味で使われることがあるが誤用だとされている。誤用が生じるのは、「気を置く」を気持ちを落ち着かせるという意味にとらえているからで、考え方としてわからないでもないし、昔の人も、気を遣うという意味の他、気を休めるという意味でも使っていた。つまり、大金の入ったかばんをそこらへんに置いておくといったイメージであり、肌身離さず持っていないと気持ちが休まらないのが「気が置けない」ということになり、そう解釈して「なにか問題ありますか?」という話ではある。しかし、実際に使われている「気が置けない(気の置けない)」は、気を遣う、配慮するという意味の「気を置く」の対語となる。この場合の「気を置く」は、商談のために買って来たとらやのようかんを客の前に置くといったイメージであり(ちょっと違うかもしれないが、まあいいや)、そんな手土産はいらない、置く必要がないのが「気が置けない」ということになる。

 言葉遣いの歴史や理屈から考えると「気が置けない(気の置けない)」は、「気を使わない」でも「気を使う」でも間違いではなさそうで、現在の意味(気を使わない)で固定されている理由はよくわからない。たぶん「気を置く」という言い方が(気を休める意味でも、気を使う意味でも)ほとんど使われないようになったため、「気が置けない」はある時期意味が固定され、それについて筆者のようなムダな疑問を持つ者も現れずに現在にいたっているといったところが無難な解釈ではないだろうか。(文句がある人は、証拠とともに反対論論文を提出しなさい)(VP KAGAMI)

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