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旦那、檀那

だんな

 旦那、檀那(だんな)とは、婚姻関係にある男性、つまり夫(おっと)のこと。基本的に尊敬表現であり「あなたの旦那さんは」などと用いるが、妻が「うちの旦那なんて」と夫の不平不満を言う場合にも使い、親しい間柄であれば謙遜語として用いてもよい(特に悪口を言う場合は、「旦那」と言っておけば、少しは尊敬の念を伝えられる)。

「旦那」はサンスクリット語dāna(ダーナ)の音訳で本来は「檀那」と書く。ダーナはお布施という意味なので、「檀那」はお布施をくれる人つまり施主を意味するdānapati(ダーナパティ)、漢訳「檀那波底」の略と考えられる。早い話、お金をくれる人が旦那であり、江戸時代初期には商家の主人や芸者のパトロン等がそのように呼ばれていたが、同じ頃から夫のことをも言うようになった。というわけで再定義すると、旦那とは「金を持ってくる人」。

​(VP KAGAMI)

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