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丁[接尾語]

ちょう

 丁は豆腐を数える助数詞として知られるが、「一丁前(いっちょうまえ:一人前)」「馬丁(ばてい:馬の世話をする使用人)」のように、成人男子の意味として、また、「落丁」のように書籍の1ページ、「出前一丁(即席麺の商品名)」のように料理の一人前を表す接尾語として、鋤や鍬などの農具、ピストルなどを数える助数詞として、さらにサイコロ賭博で偶数を表す隠語として用いられる。

 漢字の「丁」は、本来はくぎ(釘)または釘の頭を表しているそうだ。一丁前、馬丁のように人間、成人男子を意味するようになったのは、形が人間に似ているから(よほどこきつかわれて、ガリガリに痩せ細った人か)。釘の頭は中国の甲骨文で四角い形で表されているので、中国語で「雞丁」「肉丁」などはサイコロ状に切った肉片をいう。豆腐を「丁」と数えるのもそのあたりからきていると考えられる。書籍の紙一枚を「丁」というのは「張」、住所の「一丁目」は「町」、農具やピストルの「丁」は「梃」のかわりに用いられていると考えられる。たった2画で書きやすいので使われやすいユーティリティプレーヤーみたいなものだといえる。(VP KAGAMI)

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