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御目溢し、お目こぼし

おめこぼし

 お目こぼし(御目溢し)とは、見て見ぬふりをすること。「目こぼし」に敬意や丁寧の意を加える「御(お)」を付けた語。越後屋は小判を敷いた菓子折を持参して、自身の悪事のお目こぼしを悪代官に願い出る……という使用ケースが多いので、目上の人へのおべっかのために「御」を付ける。

「こぼし(溢し)」は、容器の液体(ご飯のような個体も含む)を外に流し出すという意味の「こぼす(零す、溢す)」の名詞形。目の届く範囲から外にこぼしてしまうから「目こぼし」となる。「お目こぼし」は「お目こぼれ」と言うこともある。「こぼれる」は容器の中の液体を主語とした自動詞で、人間の立場からすれば、容器から液体が外に流れ落ちているのを客観的に描写している(それがどんなバカの責任で流れ落ちたのかは関係なく)ことになる。というわけで、悪代官に悪事を見逃してもらいたい越後屋としては、「お目こぼしいただければ幸いです」というと、故意や過失で悪事を見逃してほしいと願い出ているわけで、悪代官に責任を押しつけかねないので、ここは「なんだかわからないけど水がこぼれちゃいました」みたいな「お目こぼれがあると幸いです」といった言葉づかいをお勧めしたい(どんなおすすめだよ)。(VP KAGAMI)

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