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耄碌、もうろく

もうろく

 耄碌(もうろく)とは、年老いて心身の働きが鈍ること。「オヤジももうろくしたものだ」などと使うが、この「オヤジ」は、しばらく前まで朝のジョギングを欠かさなかったのにラジオ体操でお茶を濁すようになったというような体力的衰えを指摘されているのではなく、掛けているメガネを探し回ってキレているといった知覚的、能力的衰えについて言われている場合が多く、「オヤジもボケてきた」と言うのに近い。

「耄碌」という漢語はないようで、日本で「もうろく」に当てられた漢字らしい。その「もうろく」も語源は定かではないが、江戸時代関西地方で「亡六」とも書いて、武家奉公の下男、また、けんか、ゆすりなどをするならず者を「もうろく」と呼んでいたらしい。亡六の「六」は「宿六(やどろく。亭主を卑下していう語)」「惣領(そうりょう)の甚六(じんろく。家督を継ぐおバカな長男)」のように、人を意味する接尾語。「耄碌の「耄」は、漢語では高齢者を意味するが、日本では「寝ぼける」に「寝耄る」、「老いぼれる」に「老い耄れる」と当てることがあるように、知覚がはたらかないこと、年老いてボケることいった意味で使われる。「碌」は「碌々」とすれば「石がゴロゴロしている」の「ゴロゴロ」に当たる語となるようで、「碌」も石がゴロゴロしていること、そのようなありふれた土地の意味。というわけで「耄碌」の「碌」はあまり意味のない当て字で、「耄六」としたほうがしっくりくる。つまり、「ボケたおやっさん」というのが「もうろく」の本来の意味ではないかと考える(VP KAGAMI)

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