さわやか、爽やか

さわやか

 爽やか(さわやか)とは、肌感覚で言えば、秋の涼しく気持ちのよい感覚。人の性格で言えば、明るく元気だが、押しつけがましさのない(つまり、暑苦しくない)さまを言う。要するに、体操のお兄さんだかお姉さんだかのものごしや言動が持つ「さあ、テレビの前のみんなも、大きな声でー!」みたいな雰囲気(けっこう、暑苦しいかも……)。

「さわやか」の「さわ」は、『大言海』によると、はっきりしているさま、高く澄んだ音のさまを言う「清か、明か(さやか)」の「さや」と同源ではないかとのこと。「清か、明か」の「さ」は「冷める」の「さ」と関係あるようで、秋から冬にかけての冷ややかで澄んだ大気のイメージがもととなっている。そこから、「寒い」、眠りから意識が戻る「覚める」、頭脳がサクサク働く「冴える」など、冷たく、はっきりしていているという意味合いの言葉が派生したと考えられる。

「さやか」や「さわやか」の「やか」は、いかにもそのような感じであるという意味合いを付加する接尾語だが、「さわやか」が「さややか」の変化した語だとすれば、本当は「さやか」つまり「さ+やか」で十分なわけで、「さや+やか」はやり過ぎである。しかし、「さやか」が「さ、みたい」という意味なら、「さわやか」は「さやか、みたい」だという解釈も考えられ、冷たく明確である「さ」を、すこしおとなしくして、涼しくスッキリして気持ちがいい感覚を表しているのだとするのも悪くないような気がする。(VP KAGAMI)

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