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この辞典の使い方(ホーム)「つ」で始まる言葉>束の間の意味、語源

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束の間

つかのま

 束の間とは、喜びや幸せの継続期間。少しの間という意味だが、「喜びも束の間」「束の間の幸せ」などとしばしば用いられる一方で、「束の間の悪夢」「不幸も束の間」などとはあまり使われないように、悪いことはいつまでも続く(ように感じられる)というのが世の中の原則であるようだ。

「束」は古代の長さの単位で、指の直径4本分の長さ(つまり拳を握ったときの幅である)。『古事記』で、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した「十束の剣(とつかのつるぎ)」は、指の幅40本分の長さの剣(と言われても長いのか短いのかよくわからないが、要するに「長剣」という意味らしい)ということ。というわけで、「束の間」は、75分の1秒を意味する「刹那(せつな)」などよりはよほど長いが、幸せをかみしめるには物足りない時間であるとは言えそうである。(KAGAMI & Co.)

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