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定食

​ていしょく

 定食とは、飲食店でメイン料理にご飯と味噌汁などの汁物が付き、副菜や漬物、デザートなどが付いたり付かなかったりするメニューをいう。あらかじめ定まった献立という意味で「定食」。要するにセットメニューである。日本の安い飲食店に入ると昼時にはほとんど「定食」があり、単品で注文するより(たぶん)安価に食べられる。

 定食のメイン料理には、焼き魚や刺身などの和物、うどんやラーメンという糖尿病一直線の炭水化物重ね、ハンバーグやビーフシチューなどの洋物、麻婆豆腐や青椒肉絲などの唐物、焼肉やチゲ鍋などの高麗物、しょうが焼き、アジフライ、唐揚げなど国籍不明のものなど、なんでもござれだが、要は「ご飯に合う料理」が提供される(ラーメン+餃子、半チャンラーメンなども定食の一種と考えられるが、ここでは考察の外とする)。

 和食を世界的に売り込もうとしている日本だが、筆者の予測する最終兵器はこの「定食」である。定食を世界に売り込むには、まず「ご飯+おかず+汁物」という日本の食習慣を海外の人間に仕込まなければならない。海外で人気上昇中の焼き餃子なども、フランスではパンとあわせて食されているらしく、定食海外進出の道は遠い。先兵隊として丼物、弁当などで「ご飯+おかず」文化をまず浸透させてから、おもむろに主役が登場というシナリオを考えているが、いかがなものだろうか。もっとも、日本は米に関して鎖国政策をとっているので、このおいしい米自体が世界に広まらない(作ったって、日本が買ってくれないんだもん)という問題がそれ以前にあるといえばある。(KAGAMI & Co.)

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