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この日本語辞典の使い方(ホーム)「い」で始まる言葉>行って来いの意味、語源、使い方

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行って来い

いってこい

 行って来いとは、ある場所へ行って、その後帰って来いという意味で、「お使いに行って来い」などと使う。「もとにもどる」というところから歌舞伎では、背景がある場面から別の場面に替わり、さらにまたもとの場面に戻ることを「行って来い」と言い、さらに日常生活で「差し引きゼロ」「貸し借りなし」「帳消し」「チャラにする」といった状態を俗語的に「行って来い」と言うことがある。「こないだおごってもらったけど、今日の飲み食いはこちらで持つから行って来いみたいなもんだな」などと使う。例にも挙げたように、この種の「行って来い言葉」が日本語には多いが、差し引きゼロになることが日本人はよほど悔しいようである。たとえそれが、最初に損をして後にそれを返してもらってチャラになったとしても、やはり残念感は残るらしく、それを証明する言葉に「損して得取れ」がある。つまり、最初に損をしたら、差し引きゼロでなく、後で得を取らなければ面白くないということだ。しかしまあ、この世の常識として、借金は利息をつけて返すのが当たり前なので(熱心なイスラム教徒は除く)、世界的に「行って来い」状態が残念なのは共通しているのかもしれない。(KAGAMI & Co.)

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