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浮世の風は冷たい

うきよのかぜはつめたい

 浮世の風は冷たいとは、世の中には困難が多い、世の人々は自分につらくあたるものだということわざ。「浮世の風」は、自分に対する世の中の人々の行為や態度を「風」に例えた言葉。「浮世」は「浮かれた世の中」つまり「ご陽気な世の中」という意味であるから、「浮世の風」はむしろ「ホットだぜ」と言ってもよさそうなものであるが、「浮世」はもとは「憂き世」つまり「つらい世の中」から変化したもので、「憂き世」だからこそ今を楽しんじゃおうみたいなやけくそな気分が漂っている。そんな「ホントはつらい世の中」である「浮世」であるから、「浮世の風は冷たい」はまことに正しい認識であると言わざるをえない。(KAGAMI & Co.)

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