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待ちぼうけ

まちぼうけ

 待ちぼうけとは、待ち人が来なかったり、長く待たされている人の様子をやや嘲笑的にまた自嘲的に表現した言い方。「ぼうけ」は「惚け(ぼけ)」で、頭の働きが鈍くなること、ぼんやりすること。つまり、待ち疲れてぼんやりしている人のありさまを言い表している。「待ちぼうけを食う」「待ちぼうけを食わせる」のように、相手からの攻撃を受けるという意味の「食う」を続けて慣用句とすることが多いが、要するに「誰かにしてやられた(いっぱい食わされた)おバカさん」みたいな表現がこれである。

 待ち人がなかなか現れない人の心情を言い表した言葉には「待ちあぐねる」「待ちくたびれる」「待ちわびる」「待ちかねる」などがあるが、これらはいずれも動詞で、待っている人の気分を直接表している。これに対して「待ちぼうけ」は「待ちぼうける」「待ちぼける」などという動詞形がまったく用いられない。長い間待たされている人は、いらいらしたり、時間をもてあましてスマホをいじっていたり、もう帰ろうかなと思っていたりするのであって、ぼんやりしている人はあまりない。「ぼんやりしている」のはあくまで見た目であり、自分で「待ちぼうけを食らっちゃった」などと言っている場合も、「こんなに待たされてオレってアホちゃうか」という自嘲的な気分が漂っていると言える。

(KAGAMI & Co.)

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