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パクパク

ぱくぱく

 パクパクとは、口をさかんに開け閉めする様子を表す擬声語。人が口をパクパクさせるのは言葉を発しているときだが、声を出しているときは口のパクパクが目立たないので、「パクパクとしゃべる」といった言い方はしない。しかし、会話したり歌を歌ったりして口をパクパクさせているのに、なんらかの理由でその声が聞こえない場合、口のパクパクが目立つことになり、録音された歌に合わせて振りマネしている歌手のありさまは「口パク」などと言われる。つまり日常生活で、声を発していないのに口をパクパクさせている人はあまりいない(わけもなくパクパクしていたら、不審人物と疑われる)ので、エサに群がる池の鯉のありさまなどを表現するのにパクパクは用いられる。そこから、人が勢いよくものを食べる様子も「パクパク」と表現されるが、実際われわれは、鯉のようにバカみたいに口をパクパクさせながらものを食べないので、これは「鯉のように勢いよくものを食べている」ありさまをあてはめた擬態語ととらえることができるだろう。

 パクパクの語源はわかりやすい。口を閉じた状態から大きく開くと、自然に両唇破裂音「p」音と母音の「a」が合わさった「パ」となる。そして口を閉じてのどをならすと「ク」が発せられ(「モグモグ」や「サクサク」も同じ)、一連の動作で「パクパク」となる。(VP KAGAMI)

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