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いの一番

いのいちばん

 いの一番とは、真っ先、一番目という意味。「いの一番に(他の人に先がけて、他の用事を後回しにして)宝くじを買った」などと用いる。いろは歌において「い」が仮名がしらであるところから生まれた慣用語で、「いろは」がさほど用いられていない現代では「あいうえの」の「あの一番」と言いたいところだろうが、「い」と「いちばん」で頭韻をふんでいるから語呂がいいのであって、「あの一番」ではとっても間抜けである。(2013/3)

【以上、憶測による記述であったため、以下に訂正します】

 数年前に上記の解説文を書いたが、先日、電車内で任天堂スイッチ『ルイージを救え!』の動画広告を見ていたところ、「いの一番」は、日本の建築設計に由来する言葉であることがわかった(そんなものを根拠にしているのかとバカにされそうだが、筆者は学ぶ相手を差別しないのだ。ただし、ネット上のまゆつばものの情報については、裏付けを十分に取ることをこころがけている)。それによると日本では、設計図をX、Y軸のグリッド(碁盤のようなマス目)上に描くことがあるが、その際、X軸(横軸)を「いろは」で、Y軸(縦軸)を「一二三」の漢数字で示すので、「いの一番」は、X,Y軸のゼロのポイントと同様の基点にあたる。これが「いの一番」の語源となったようで、先の「あの一番」というような茶化しは意味がなくなったが、まあ、おもしろいでそのままにしておく。(2021/3)

(KAGAMI & Co.)

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