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ジャンクフード

​じゃんくふーど

 ジャンクフードとは、高カロリー、高塩分、低栄養で、体に悪いから子どもに食わせるなと言われ、それでも子どもが食いたがる加工食品(大人も食いたがるが、大人は自己責任で勝手に食えばいいと言われる)。昔でいう「駄菓子」がおおむねそれに当たり、われわれは喜んでそれらを口にしていたが、してみれば長寿国日本の子どもはジャンクフードに育てられたとも言える。もっとも、昔から駄菓子は親に「ほどほどにしとけよ」とたしなめられていたから、日本の子どもは「買い食い」でこそこそジャンクフードを食ってきたから健康に育ったというのが正しいかもしれない。

 ジャンク(junk)は、ガラクタ、屑という意味。語源は不明だが、14世紀頃の英語では古いロープを意味していたらしい。また、しばらく前まで香港あたりの港に大挙停泊していたボロい帆船(いまもあるのかどうかは知らない)を「ジャンク船」と呼んでいたが、これも17世紀ごろの英語の用法。ガラクタや屑一般の意味で使われるようになったのは19世紀ごろらしく、その後使い勝手がいいせいか、20世紀に入るとジャンキー(麻薬常習者)、ジャンクフード、ジャンクアート、ジャンクボンド(屑国債)など幅広く、多くは悪い意味で使われている。(KAGAMI & Co.)

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