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引っ込み思案

ひっこみじあん

 引っ込み思案とは、消極的な態度、性格をいう。「思案」は、考えをめぐらすこと、ものおもい、心配といった意味。頭の中で考えをめぐらす思案は「引っ込ん」でいるに決まっているが、ここでの「思案」は、考え方、思考の傾向といった意味あい。しかし、思案そのものは引っ込んだものに決まっているという常識があるせいか、積極的な態度や性格を「出っぱり思案」などとは決して言わず、その性格が態度や言動に現れるという意味で「でしゃばり」といった言い方が使われる。

「引っ込み思案」はネガティブな表現で、「そんな引っ込み思案では、社会に出て後れを取るぞ」などと用いるが、日本社会では、自己主張の強い人物は「オレ様」などと呼ばれて非難される傾向にあり、地位が高くても謙虚さを失わない態度が賞賛される(お手本は、皇族の方々ですかね)。したがってこの「引っ込み思案」は、謙虚を通り越した消極さを表しており、むしろ「ひきこもり思案」とでも言ったほうがいいようなものである。(VP KAGAMI)

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