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よすが、縁、便、因

よすが

 よすがは、縁、便、因などと書くように、きっかけとなるもの、便りとするものや人、原因となるところなどの意味で、「一枚の写真を思い出のよすがとする」などと使う。「寄す処(よすか)」から来ている語で、要するに現在でも使っている「拠り所(よりどころ)」と同様の語源、意味の言葉である。つまり「よすが」は、殺人犯を見つけるための手掛かりという意味で使える語ではあるが、詩的な古語といった印象が強いので、「この指紋がただ一つのよすがですなあ」などと言っている探偵には、犯人は捕まえられそうもない。(KAGAMI & Co.)

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