うっちゃりとは、相撲の決め技の一つで、土俵際に追い詰められた力士が、身をそらして相手を背後に投げ捨てるように決める技をいう。そこから、ビジネスの場でも「競合の攻勢がものすごくてもうダメかと思いましたが、ぎりぎりでうっちゃって契約をモノにしてやりましたよ」などと用いる。相撲の「うっちゃり」は、大逆転劇の大技として観戦者のカタルシスは並大抵ではないが、当の力士は親方から「土俵際に追い詰められる前になんとかしろ」と厳しく指導される。ビジネスの場では、あなたが競合先に追い詰められて苦しんでいる姿など誰も見ちゃいないから、「うっちゃり」を決めても「ああそうか、契約が取れてよかったな」程度しか喜んでもらえず、「もっと早くから策を練るべきだったな」と諭されるのが普通である。（KAGAMI & Co.）