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低姿勢

ていしせい

 低姿勢とは、文字どおり低い姿勢という意味だが、野獣が姿勢を低くして獲物を狙っているわけではなく、謙虚であることを言う。つまり、心理的な上下関係を、視覚的に言い表しているわけで、類語に「腰が低い」「下手に出る」など、対語に「居丈高」「上から目線」などがある。

「低姿勢」は、日本社会において上位の相手に対してはもちろんのこと、初対面または面識のない相手に対してとりあえず取っておくことを求められる姿勢である。しかしこのような態度は、相手が弱みを見せたら、容赦なく襲いかかるためのうわべだけの謙虚さと言えなくもないので、「野獣が獲物を狙っている態勢」と見るのはあたらずとも遠からずである。(KAGAMI & Co.)

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