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提灯持ち

ちょうちんもち

 提灯持ちとは、主人のために提灯を持って夜道を先導する役割の者。もちろん夜道に街灯もなかった時代の話である。その姿から、他人のために尽くすこと、そのような人を言い表す慣用語として、「あの人は首相の提灯持ちだから大臣になれたのだ」といった使い方がなされる。類語として太鼓持ち、腰ぎんちゃくなどがあげられ、要するに権力者にゴマを擂り、ついてまわる金魚の糞みたいな役柄の人物をいうが、提灯持ちはその役割から、積極的に主人のために働き、その人の長所や業績を宣伝してまわる人について言う場合が多い。つまり、「アクティブな忖度(そんたく)野郎」といったところである。ただし、その存在感や宣伝力は弱く、影響力はほとんどないので、「小物デマゴーグ(扇動政治家)」という言い方もできる。

(KAGAMI & Co.)

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