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七味唐辛子

しちみとうがらし

 七味唐辛子とは、日本の代表的な香辛料のひとつで、粉末状の乾燥唐辛子を主原料とし、計7種類の材料を混ぜて作るミックススパイス。唐辛子の他には、ゴマ、サンショウ、チンピ(ミカンの皮)、麻の実、ケシの実、ショウガ、焼唐辛子などがあり、それぞれの製造元のレシピで7種類の材料を混ぜる。蕎麦やうどんの他、主に日本食に辛みを加えたいときに用いる。「七味」は関西の言い方で、関東では七色(なないろ)唐辛子と呼んでいた。唐辛子だけのスパイスを「一味(いちみ)唐辛子」と言い、「七味(しちみ)」と発音上まぎらわしく、特に関西人は「ひちみ」と発音するはずなので、さらに混乱しそうで、ぜったい「なないろ」のほうがいいと思うが、理屈っぽい関西人は、「ほなら『一味』のほうも『ひといろ』かなんか言うたらええやん」とかなんとか言い出しそうだし、「七色唐辛子」を開発し、将軍にも献上した東京・両国の『やげん堀中島』(現在は浅草で営業)も現在は「七味唐辛子」と称して販売しているので、まあ「七味」でいいか、と筆者などは考えるのである。

(KAGAMI & Co.)

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