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キャンディ、キャンデー

きゃんでぃ、きゃんでー

 キャンディ(または、キャンデー)とは、日本では主に、砂糖を煮詰めて型に流し込んで固めた子どもだましの(個人の偏見です)飴菓子のこと。しかし、砂糖を固めただけでは誰にも見向きもされず、子どもでさえだませないので、果物などに似せた香料やどぎつい色素で飾りつけたものが一般的である。英語で言うhard candyが日本の「キャンディ」にあたる。つまり、口の中に入れておねおねと溶かしたり、大きいものは舌でペロペロなめて溶かしながら、その溶けた「汁」を味わい、なめるのに飽きたころにむりやりかみ砕いて飲み込む菓子のことで、キャラメル、ジェリービーンズ、グミのように口に入れていきなりかみついて味と食感を同時に楽しむといういやらしいタイプ(個人の感想です)のsoft candyは日本では「キャンディ」とは呼ばれない。「なめて溶かしながら食べる」という類似性から、乳成分を使わない氷菓を「アイスキャンディー」という。さらにhard candyの中でも、千歳飴やべっこう飴など日本に古くからある「飴」は「キャンディ」とは呼びにくく、比較的近年欧米から輸入されたタイプの「飴」についてそう呼ぶ場合が多い。つまり、比較的ポピュラーな名前であるにも関わらず意外に用途は狭い。

 英語のcandyは、サンスクリット語のkhanda(かけら、砂糖のかけら)が、アラビア語のqandi(砂糖漬けの)に伝わり、そこから古フランス語で氷砂糖を意味するçucre candi(英語に置き直すとsugar candy)が、英語に伝わったもので、19世紀のアメリカあたりでは、砂糖を使った菓子一般をcandyと呼んでいたようである。

(KAGAMI & Co.)

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