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沢庵、沢庵漬け

たくあん、たくあんづけ

 沢庵とは、沢庵漬けの略で、生干しした大根を糠と塩で漬けた漬物。ウコンなどで着色した黄色いものを特に「沢庵」と呼ぶことが多い。糠漬けの漬物のなかでも臭みが強く、その臭いを周囲にまき散らすため(納豆などは、部屋中が臭くなるほど臭いを発散しない)、外国人にはおおむね評判が悪いが、強いてヤツらに食わせようという気にもならない(くさやや納豆ほど臭いにパンチがないからか)、「好きな人だけで楽しみましょう」的な食べ物である。

「沢庵」という名前は、江戸初期の禅僧沢庵和尚から来ているが、沢庵和尚以前にも大根の糠漬けは存在したので、この人が作ったとするのは無理がある。一説には、沢庵和尚が創建した寺を訪れた徳川家光がその味を気に入って、「沢庵漬け」と名づけたらどうかと提案したといわれる。他にも、この漬物にウコンで着色をしたのが沢庵和尚だったとか、沢庵和尚のお墓の墓石が漬物石に似ていたからとか、「貯え漬け」から来たのだとか、言えばいいってもんじゃないというような説が多数ある。(KAGAMI & Co.)

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