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カテゴリー:特別コラム

 

コロナウイルス問題について 10 反省(驕りと油断)

ころなういるすもんだいについて 10 はんせい(おごりとゆだん)

 本コラムで私は、日本人は優秀で欧米人はバカだみたいなニュアンスでいろいろなことを述べてきた。今回はその反省と「驕(おご)りと油断」について述べる。

 コロナウイルス問題を一連のストーリーとして俯瞰すると、相手国を嘲笑したり自国では感染は起こらないと自慢してきた国や政府が、次々としっぺ返しを食らっている。武漢での感染拡大時の中国政府、「ダイヤモンド・プリンセス号」のころの韓国、アジアを冷ややかに見ていた欧州、そしていまアメリカである。そこには「驕りと油断」があった。

 昨日、本辞典の読者からメールをいただいたが、その方は「繁華街のにぎわいを見ると、ほんとうに日本人の民度が高いのか不安になる」と仰っていた。そのとおりで、いまはまだ「過程」である。結果が出ていないのに、私をはじめ、日本人の心には「ウイルスの征圧に成功しつつある」という「驕りと油断」が芽生えてはいないだろうか。

 アメリカの大統領が声明を発表したおかげで、ニューヨークのタイムズスクエアは人がまばらだ。昨年その場所に行ってきたばかりなので、映像を見てショックを受けた。私はアメリカ人をバカにしたようなことをさかんに書いてきたが、あの国は危機に瀕すると、国民が個々人の意志で一致団結する国である。そのことをわれわれ日本人は、太平洋戦争時にいやというほど思い知らされたはずだ(そりゃまあ、物量の圧倒的な差があったにせよ)。いまこそ日本人は、相手国を嘲笑するのではなく、日本に深く根づいている「謙譲」の精神を発揮し、「驕りと油断」を封じて、気持ちを引き締め直す必要がある。

 中国はいま、ウイルス禍が終息したとして、その精神に深く根づいている「驕り」が頭をもたげ、「油断」が各地に蔓延しつつある(わーっ! また他国をバカにしてしまった)。中国政府が「驕り」の統領みたいなものであり、政府発表がいまいち信頼性に欠けるだけに先行きが心配である。

 日本では、北海道がどうやらウイルス征圧に成功しつつあるようだ。他県も1人2人の感染者は出すが、その段階でとどめているところが多い。大都市圏では、いまのうちに北海道の先例にならうべきかもしれない。少なくとも個人は、危機意識をさらに高めたほうがよいだろう(行政機関が丸投げ体質だけに)。私自身も、これまでの「他国ディスり」を深く反省します(と言いつつ、けっこうディスってますが)。(KAGAMI & Co.)

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