コロナウイルス問題について 補遺5 PCR検査は万能ではない

ころなういるすもんだいについて ほい5

●3週間ほど前に「全数検査の盲点」の項目で、「PCR検査は『行動を自粛すべき人』と『これから感染する可能性のある人』を区別するだけにすぎないから、全数検査ができたとしても、その後も陰性の人に対して繰り返し検査は行わなければならないし、検査がひととおり国民に行き渡ったとしても必要な自粛はし続けなければならない」という趣旨のことを述べ、一昨日もそのことを繰り返し主張していたところ、韓国のナイトクラブで集団感染発生というニュースが飛び込んできた。緊急事態宣言の頃の日本と似たような状況である。もっとも、そのころの日本よりはまだ警戒心は緩んではいなかったはずだから、そうは大事にならないような気がするが、当地の事情はわからず、どれだけゆるんでいたかで状況は変わる。

●かと思ったら、外出規制をゆるめたドイツでも再び感染が拡大していると昨日あたりからニュースで流れている。ドイツも私が数日前にちょっとディスってしまった国のひとつだ(そんなにほめられた状況か? と)。感染者が何日も出ていない香港や台湾でさえも、規制解除は段階的に進めているというし、中国などは、学校の給食はとんこつラーメンの『一蘭』のように個別のブースを設けて食べさせ、体育の授業でさえ生徒にマスクをつけさせているという(そのおかげで何人か生徒が亡くなってしまったが、われわれが注目すべきは「そこまでやってウイルスを恐れている」という事実だ)。大々的な検査を済ませた国も、これらの国々と事情が違うわけではないのである。

●「全数検査はやるだけムダ」だと私が言っているような印象を与えているのではないかと思うので誤解を正しておく。私は「全数検査を万能と思ってはならない」と言っているだけである。もし、個人で検査できるキットのようなものができれば、それはもうガンガンやればいい。しかし、検査の拡大はあくまで感染防止のひとつの手段に過ぎず、万能ではない点をしっかり心しておくべきである。

●そういう意味ではWHOが、検査数を増やしている国を賞賛する一方、検査数が少ないのに結果的に感染を抑制している(今後のことはまだわからないが)日本などをけなし続け、「検査万能」のような印象を世界に与えてしまったのは、致命的な「マスク不要論」に続く、ミスリードだと言えよう(マスクほどひどくはないが)。

(KAGAMI & Co.)

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