コロナウイルス問題について 14 夜のつきあい
ころなういるすもんだいについて 14 よるのつきあい
私は以前からマスクが感染防止に役立っていると主張し、いまもその考えは変わらない(「マスクが人からの感染には役立たない」と考えて行動するのはマスク着用を広めるために有効と述べたのは前回の通りで、それについてはここでは置く)。
したがって、マスクをせずに参加せざるをえないような密集空間に出入りしなければ感染は広がらないし、日本人にはそうした防衛本能は働くだろうから、クラスター感染を主とした感染爆発は起こらないだろうと考えていた。しかし、見落としていたことがある。それは「夜のつきあい」である。早い話、飲み会ではマスクはつけない。多くの企業で飲み会の自粛を要請しているが、「要請」くらいでは止められない。いま感染者が急激に増えているのは、どうやら「夜のつきあい」による小規模感染の連鎖的広がりによるものが多いようだ。これは「夜のつきあい」そのものをやめなければ、防ぎようがない。
私はひいきにしている居酒屋も多いので、夜のつきあいをやめろとはとても言いにくいが、いまはそうするしかないだろう。「ひとり飲み」の「ちょい飲み」なら問題ないはずなので、応援する居酒屋のある人は、マスクをして「ひとり飲み」に出かけよう(その際も、周囲の酔っぱらいとは会話をしない。ぜんぜん楽しくないが……)。
危機に瀕する居酒屋のために(居酒屋にかぎらないが)、国(自由主義の)にできるのは経済対策である。10日程前に私は、政府に200兆円出せと言った。すると先ごろ、トランプ大統領は2兆ドル(約200兆円)の経済支援の用意があるとぶちあげた(別に、私の言うことを聞いていたわけではないだろうが)。借金大国(海外に対する借金)アメリカが2兆ドル出すと言っているのに、資産大国(海外資産も含む国民の資産)日本がそのくらいの金が出せないはずはない。300兆円でもいいくらいだ。いまは「政府の借金が……」などとあいかわらずの言い訳をしているときではなかろう。だから(以前に言ったように)、「返さない」ことを前提とした国債を日銀に引き取らせて、お金を作ればよいのだ(要するに、日銀から借りて踏み倒す)。そのやり方については、何年も前から日本のMMT論者が盛んに喧伝している。
「居酒屋のみんな、オレが補償してやるから、どかんと休業しろ」と、ぜひ安倍首相に言ってもらいたい。(KAGAMI & Co.)