コロナ問題 総括2-1 なぜ感染爆発しなかったか

ころなもんだい そうかつ2-1

 日本はなぜ「さしあたり」でも感染爆発を防げたかについて考える。

●世界を見渡すと、感染抑制は次の3つの要素からなりたっている。(1)政府の指導力(強制力)+(2)国民の自衛力(民度)+(3)Xファクター(本来備わっていた免疫などの、いわば「ラッキー!」な要素)

 感染拡大を防いだ海外の国の多くは(1)が功を奏している。ニュージーランドやオーストラリアなどは、その好例だろう(当時夏期だったことはXファクターとして多少好影響があったかもしれないが)。これらの国々は、早々と入国制限し、厳格なロックダウンを行った(彼らはマスクもしていないので、私の「マスク押し」の自信を少し失わせてくれる)。台湾や韓国なども基本この路線だし、そもそも「マッチポンプ中国」からして、強大な国家権力で感染を抑え込んだ。そういう「こわもて」のやり方をWHOなども推奨し、世界のほとんどがそれに従ったわけで、おかげで憲法の下自由主義を重んじる「弱腰政府」の日本は「そんなんじゃ、たいへんなことになるよ」とさんざん脅され、叱られたのである。

●その「弱腰」日本だが、緊急事態宣言発動に至っても、政府が強権を振るえる範囲は限られていることがわかり、当時は日本でも、脅えきった人々の中から「このさい憲法なんかいいように解釈して(無視して)、もっと政府が強く出なくちゃだめだ」みたいな意見が多く聞かれた。その機運に乗じて憲法改正を押し進めようと勢いづく勢力も見られたわけだが、結果的には、弱い権力行使でもうまくいっちゃったんだから、そんな必要はないってことだ(別の観点での憲法論議はそのかぎりではない)。ただ、地方自治体の権力を強くしたいという議論には一考の余地がある。上位に国家があるから、やりすぎは抑制できるだろうから…。

●さて、日本で(1)が弱かったとするなら、感染防止ができたのは(2)か(3)が強かったからである。3月頃、世間には(3)の議論もあまりなかったので、私はその時点で(2)のおかげで感染防止がなされていると結論づけた。つまり「民度(そのときのタイトル)」である。そして、その後の感染抑制でも(2)のウェイトはかなり大きいと考えている。とはいえ、今となって東アジア全般の抑制程度を見ると、(3)の要素を無視することはできない。山中伸弥教授の言う「Xファクター」である。

 このあと(2)と(3)のついて考えてみる。(KAGAMI & Co.)

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