事実上

じじつじょう

 事実上とは、法律上、形式上、表向きはともかく、実態としては、という意味。「事実上の養子」という言い方があるが、これは法律上は養子ではないが(めんどくさくて手続きしていないのか、何か複雑な事情があるのか)、実態として養親子関係にある(同じ家に住まわせ、メシを食わせ、学校にも行かせていいるというような)養子ということ。「事実上」は、法律用語ではなさそうだが(「法律上の養子ではない」ってんだから、そりゃそうだろうね)、「事実上の婚姻関係(事実婚のこと)」「事実上の相続放棄」など、民事裁判でよく使用される言葉。つまり、何か問題があったときに(裁判になっているんだから、問題があったに決まっているが)裁判官が「法律上は違うけれども、実際はうまくやってるんだから大目に見てやれや」みたいな気持ちで使われるのではないかと考える(憶測です)。

 またこの言葉は、一般的に「事実上首都圏は軍隊に制圧されている」などと使用される。この場合、自宅に軟禁されている首脳が「首都は絶対に渡さない」などとテレビのインタビューで息巻いていても、政府機関の建物の前に戦車が陣取ってデモ隊に発砲しているというような(見りゃわかるじゃんという)状況を指して言うのである。

(KAGAMI & Co.)

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