コロナ問題 総括3-1 政府の何が問題だったか

ころなもんだい そうかつ3-1

 今回のコロナ騒動の中で、私はほとんど政府に対する非難をしてこなかったが、それは下記の理由による。

●対策の「方向性」が間違っていなかったから(私の意見と同じ方向性だったから):政府は当初から「PCR検査数は増やす」と言っていたし、WHOのバカな意見を無視してマスクの増産体制を整えていたし、国民へのばらまき政策も実施したし、3月初旬には「3密」という概念をすでに発表していたし、休校要請や入国制限などできる範囲のことは実行していた。

●国家の介入を最小限にとどめ、国民の力で困難を克服してほしかったから:日本国憲法のもとでは政治権力の介入には限界がある。しかしそれは日本が「国民の力」を示すよい機会であり、3月前半の状況は、なんとかそれが達成できるのではと感じさせるものがあった。

 しかし、他国が厳しい国家管理を進める中、ゆるゆるの日本は、国民の力だけではさすがに持ちこたえきれず、4月7日の緊急事態宣言の発動となった。結果的に日本では感染爆発が起こらず、「宣言」は成功したといえる。それなのに内閣支持率は下がっている。

 それでは日本政府の問題はなんだったのか?

 ひとことでいえば、政策を考える側とそれを実行に移す側に乖離があったことだ。要するに、政策を実行に移す「本気度」が足りず、おかげで政策実行のスピード感に欠けたのである。それが最も顕著に表れていたのが「マスク」だった。政府は、コロナ騒動の当初からマスク増産を推奨し、「アベノマスク」という(私くらいしかほめなかった)政策を立案した。しかし、国会議員がマスクを着けたのは、緊急事態宣言のほんの一週間ほど前だった(と思う)。また、「3密」は3月初旬に発表されていたが、それが浸透したのは、緊急事態宣言後、小池都知事らが盛んにパネルを振り回して「3密」を叫んだからである。PCR検査も1日2万人目標を以前から訴えていたが、検査数が増えたのはようやく4月に入ってからだった。

 「方向性」は間違っていなかったが、パフォーマンスに欠けた。マスクが重要だと言いたいなら、とっとと首相自らマスクを着ければよかったし、3密を知らせたければ首相が大きなパネルを振り回せばよかったのである。つまり「仏作って魂入れず」であり、首相が「官僚の作文棒読み」などと非難されるのもそんなところに共通項がありそうだ。

(KAGAMI & Co.)

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